2012年6月20日水曜日

アカスジシロコケガ 繭

あら?こんなところに。コナラの樹皮の上を歩くウスタビガ幼虫より視点を下げると根元付近に
その繭はあった。先日、おちゃたてむしさんが紹介されていたアカスジシロコケガの繭だ。
自分の体毛を抜き、それで繭を造るという驚きの習性を持つ様だ。

一見、大きな隙間だらけの繭だが今年2月26日に目撃したツヤコバチが毛虫の抜け殻の毛に
着地したものの、そこから抜け出すのに想像以上に苦しんでいた事を考えると、このドームに
入る事は相当難しいのではと想像できる。

以下4枚、画像を反時計回りに90°回転させております。
自らの体毛の特性を知ってバリケードを築くのは賢い。

見た目以上に微細にささくれているのではないでしょうか。
ツヤコバチは1本の体毛を足場に飛び立つ事すら出来ませんでした。

繭の中で1度、脱皮しているのでしょうか。
風の為か、自力なのか蛹はプラプラと揺れておりました。

6月18日撮影。Nikon1 V1






2 件のコメント:

  1. あら目の鉄条網とおもいきや、有刺鉄線だったのですね。
    終齢幼虫は、まゆを作ったのちに頭殻・前胸背を縦に割り、腹部の薄い皮をヌギヌギして蛹になります。ので、これは終齢幼虫の頭蓋骨です。多くの種では、蛹の尾端にフック(鉤)があり、体を固定するはずなのですが・・・・。

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    1. こんばんは。ありがとうございます!
      昨年9月14日に頂いたコメントを思い出しました(^^
      実際は説明頂いた終齢幼虫の抜け殻を地面の方向に垂直に樹皮についておりました。蛹の動きから完全に固定されていないようで、ある程度”遊び”がある感じでした。これも管だけ網目から通して産卵しようとする者への対策でしょうか。次もあれば尾端のフックも注視しようと思います。

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