2012年12月19日水曜日

ヒメコバチ科 Pediobius koebelei Kamijo

ヒメコバチ科のPediobius属は美しい。1番最初に深度合成をしたのはPediobius atamiensisだった。
今回、採集したのはPediobius bifoveolatusに良く似ているがこちらの方が青味が強い。
渋く深みのある輝きに、こころ奪われる。体長約1mm.シャリンバイの葉裏にいました。

2月27日追記:ezo-aphidさんより上條先生より情報をいただき以前Phyllocnistis sp. から羽化したのを
確認されたようです。(詳細はコメント参照下さい)ありがとうございます!
1月28日追記:採集した個体を上條先生にお送りした所、種名が判明しましたのでタイトル改変しました。
先生から頂いた記述を掲載します。
「Pediobius koebelei Kamijo という種です。頭頂と中胸盾板の彫刻、長い腹部第1節から他種との区別ができます。非常に珍しい種で、Koebele という人が明治中頃に熱海で採集した2 ♀(タイプ標本)とその後採れた1♀があるだけでした。写真から容易に同定できたのですが、想定外の種でした。蛇足ですが、P. atamiensis は同じく Koebele が熱海で採った2♀から記載された種です。」
上條先生、ezo-aphidさんありがとうございますm(_ _)m










総撮影枚数925枚。疲れました(^^;;
12月16日採集 Nikon D7000

10 件のコメント:

  1. こんばんは、

    総撮影枚数925枚ですか、そんなに撮ってストロボの方が心配ですが、どうなのでしょうか。
    やっぱり、チョッとまねできそうにないですね(^^)。

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    1. こんばんは、
      全く気にしておりませんでしたがストロボにも発酵回数に限界があるのでしょうか(^^;;これでも最初に比べれば随分と効率よくなったと思います。

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  2. 先生に見ていただきました。
    「ご指摘の通り Pediobius bifoveolatus にそっくりですが、色のほかちょっと違う点が2,3ありますので Pediobius sp. としておきます。」

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    1. 先生共々いつもありがとうございます!先日も微妙に色の違うPediobiusを撮影しました。その時は時間が無く採取しませんでしたが、多分、同じ場所に居ると思うので今度、行ってみようと思います。

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  3. こんばんわ。Pediobius標本は良い状態できのう届いたそうです。先生から別途、BABAさんの自己紹介欄のアドレスあてにメールを発するそうです。かなりの珍品のようなので、お返事の内容にご期待下さい。これでBABAさんの名前(と標本)が北大博物館に納まることになりました。有難うございました。

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    1. こんばんは。こちらこそ色々とありがとうございますm(_ _)m
      状態が良くてひと安心です。先生からのメール楽しみにお待ちしております(^^

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  4. 世界でたった4頭きりの標本に仲間入りですね。新種記載では、1900年代初頭の熱海産という情報のみで、いつごろどんな場で採れるものか判っていないので、追加個体を得るには採集データも貴重です。このタイプ標本を見られるものかと、「USNM Holotype 」で検索してSmithsonian のサイトで探しましたが、載っていませんでした。・・・・もっともこちらの画像の方が数段うえなので見てもしょうがないですが。
    ご参考までに、ciniiで「Ashmead's Pediobius」と検索すると原記載と図版が見られます。

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    1. その節はありがとうございました。今回の件もあり、シャリンバイの葉裏で見つけた瞬間が今も輝きを持って鮮明に思い出します。

      以前、Pediobius bifoveolatus (Ashmead) の記事にも先生よりコメントを頂いていたのに、koebeleさんが明治時代に熱海に採取に来られていた事を忘れておりました(^^;; ciniiの論文、確認しました、明日の朝の記事ではP.bifoveolatusのようで違う様なPediobiusが登場しますのでご覧下さいm(_ _)m

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  5. こんばんわ。
    別に採れていた1雌のデータを先生に調べていただきました。「大阪の堺市で2009年9月にノブドウの Phyllocnistis sp. から羽化」とのことです。本州でノブドウの葉に斑状に潜る小蛾類に寄生するようです。年末にも生きてるということは成虫で越冬するんでしょう。

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    1. こんにちは、いつもありがとうございます。
      他にも採集されていたんですね。有益な情報ありがとうございます。Phyllocnistis sp. も馴染みがあり、運がかなり、かなり良ければ、ひょっとして産卵場面に(私でなくとも)出逢う可能性が見えてきましたね。

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