2011年12月18日日曜日

ナガコバチ科 ( Neanastaus albitarsis )

一目惚れ。おちゃたてむしさんのブログ2011年2月11日のコバチを見てそう思った。
日本にも、こんなに奇麗なデザインのムシが居るなんて!!

シャリンバイの葉裏にいたムシがまさにこのコバチだった。体長約2.9mm。
少し血圧が上昇する。冷静に冷静に。自分に言い聞かせ慎重にピントを合わせる。
あっ!気付かれた。ゆっくりと動く。葉裏から表へ、葉柄をつたわり茎へ。ポトリ。
下の葉に落ちる。再度、茎に渡り登り始める。葉の先端で空を見つめ止まる。
飛んでしまう!ポトリ。翅を広げたものの体が温まって無い為か下に落ち、姿を消した。

おちゃたてむしさんの撮られたコバチと同種と思いますのでタイトルも同じように
付けました。

温州みかんのような頭部。12月13日撮影。

独特な中脚の形状とそのRの美しさが素晴らしい。
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私感だが複眼のアイラインがあることによりデザインに品格を与えていると思う。
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異様に長い中脚にも意味があってのデザインでしょうね。
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頭部のシンプルな構造と胸部との華奢そうに見える接合部分。ハエに比べ非常に簡潔。

被写体としては非常に魅力あるデザイン。いつかまた!
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5 件のコメント:

  1. こんばんは。これはきれいなコバチですね。
    配色も形態も特徴があって、個性的です。
    まだお会いしたことありませんが、ぜひ見てみたいです。中足の下の黒い部分は何でしょうか。
    前、中、後足の色や形がばらばらなのも面白い。
    和名がないのが残念です。

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  2. tukikiさん こんばんは。
    ご指摘の部位ですが、わたしも最初なんだろうと思いました。他のコバチにもあるようですが、このハチは特別大きいようですね。名称があるとは思うのですが前伸腹節(propodeum)でも無さそうな。
    何でしょうね(^^;; 1度、遇うともう1度、遇いたいと思わせるコハチでした。

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  3. こんばんは。
    tukikさんがおっしゃるのは中脚の付け根のあたりの藍色に光る部分だと思うのですが、私も気になっていました。そこで先日撮影した時にそのまま採集してきて実体顕微鏡で覗いて見たのですが、この部分は側面から腹面にかけて胸部をぐるりと覆っているようです。山岸先生の「寄生蜂の解説」によればナガコバチ科は「中脚でジャンプするため、中胸の背板も側板も大きな面積を占め発達している」とありますので、正確な名称は知りませんが「中胸側板」あたりではないかと思います。tukikさんの2011.2.19 ?Eupelmus sp.の側面写真でも認められると思います。

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  4. おちゃたてむしさん おはようございます。
    やはり、みなさん同じように気になっていたんですね(^^山岸先生の解説、良く眺めているんですが、なるほど!中脚の機能は把握しておりませんでした。詳細にお教え頂きありがとうございます。おちゃたてむしさんが掲載されるのを楽しみにしております(^^

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  5. 今頃みなさんのレスを読んでいます。
    おちゃたてむしさん、解説ありがとうございます。
    ”中胸側板”が体を半周しているのですね。それは、想像できませんでした。脚は細いので、胸の筋肉でジャンプするということでしょうか。異常に長い中脚はテコの原理と言う言葉が重い浮かぶし、長い端距も何か役割がありそうですし、ジャンプする動画がみたいな。

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