2013年5月28日火曜日

ヒメコバチ科 Euplectrus sp. 幼虫と卵

カシケクダアブラムシの交尾を見たアラカシの葉にキンウワバ類ヤガ科の幼虫らしきもの。普段ならスルーする
のですが、ちょっと気になり撮影。体側面にツブツブが付いている。これは寄生バエの仕業でしょうか?
先日、そらさんが「寄生バチの幼虫の脱出」を掲載されておりましたがコマユバチの可能性もあるのでしょうか。

追記:ezo-aphidさんよりコメントを頂きタイトルを変更しました。ありがとうございます!
以前にわたしもコメントさせていただいた(^^;;おちゃたてむしさん記事にezoさんが詳細にコメントされて
います。また同じくおちゃたてむしさんの昨年7月の記事で羽化して出て来たであろうハチの写真を記事に
されておられます。写真を2枚追加しました。

 長さ約0.38mmくらい。皮がむけている?
茶色いのは卵殻のようです!つまり幼虫なんですね!驚き

 こういう風に内部ではなく外に産みつけるのはハチではなくハエなのでしょうか→ハチでした
冬場によく見かけるEuplectrus属だったとは...。茶色いのが卵のようです約0.16mm

 水滴はアブラムシの甘露と思います

ヤガ科の幼虫でした(^^;;この状態で体長約22mm
「キンウワバ類幼虫は尻太で第3・4腹節の脚が退化している」


最終的にはこうなるのでしょう。3頭蛹がいます
2012年7月22日撮影 ゆめさき森の公園


冬場、葉裏でよく見かけます。産卵場面を見てみたいですね!
2011年12月15日撮影 増位山

3 件のコメント:

  1. あ、これはひょっとするとEuplectrus属の卵塊かなー。属名で画像をネット検索すると、幼虫群の外部寄生やマユ作りの状況などが見つかります。おちゃたてさん(2011.01.15)のところで紹介したウスマユコバチと似た生態なのでしょう。卵期間は3日前後と短いので、ヤガ科幼虫の餌とともに保管しておくと1週間後にはコバチ幼虫が見られると思います。
    ちなみに、キンウワバ類幼虫は尻太で第3・4腹節の脚が退化している(草本寄生のAbrostola属を除く)ので、シャクトリムシ型の歩行をします。

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  2. 成虫のサイズと比べると、卵としては大きすぎるなぁと思えたので、「Euplectrus separataeの発育」(Nakamatsu & Tanaka,2003)という論文の図を見てきました。卵サイズは0.1mmくらいなので、2枚目左にある暗色小型の1個だけが卵で、これらの丸い白色はコバチ幼虫だと思います。E. separataeでは、ヤガ幼虫への産卵部位は後胸~第2腹節に限られるそうです。たぶん、寄主幼虫による「かきむしり」を避けるためなんでしょう。 このあと、どうなるかは画像検索で見つかる通りと思います。

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    1. こんばんは。
      いつも詳細にお調べいただき有り難うございましたm(_ _)m おちゃたてむしさんの記事を思い出しました。いつものことで直ぐに忘れてしまいます...。卵なのに何故、皮が剥けているのか?ひょっとしてこれは幼虫?と疑ってはいましたが、まさか本当にそうだとは驚きました。ネット画像でも同じような幼虫の写真がありました。しかし、まったくEuplectrus属に繋がりませんでした。さすがに今回で覚えられた気がします(^^;;次回からはこれを念頭に挑みたいと思います。またキンウワバ、よく分かりました。こちらもありがとうございます!

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