2017年7月14日金曜日

フタトゲチマダニ

就寝前ふとん脇を歩いているムシに目がいく。どこからか連れて帰ってきたのだろう、チマダニだった。以前、喰いつかれて大変だったので(過去記事)部屋と体を点検する。他にはいないようで一安心と行きたいところだが体長2mmの怪物はどこに潜んでいるのかわからない恐さがある。


地球外生命体ぽい頭部の造形

鬼の金棒的な口下片

ステレオグラム(交差法)




指紋のようなシワ。吸血により大きく広がるのでしょう。真ん中のものは肛門

体長約2mm

白いものは爪間体。取り付かれないようにしたいものです
7月9日採集・13日撮影 押部谷

2017年7月13日木曜日

バッタ ハンドブック!

著者 槐 真史さんより「バッタ ハンドブック」を頂戴しました。ありがとうございます!

2011年9月15日「セグロイナゴ」の記事がきっかけで槐さんよりメールが送られてきました。神奈川県で数十年ぶりにセグロイナゴが再発見されたらしく色々と情報収集をされているとの事。ちなみに上の記事で私が撮影したものは分布情報の中で最高地点(砥峰高原)になるようです。

さて「バッタ ハンドブック」でありますが、槐さんの熱意がギュッと詰め込められた一冊と感じました。例えば実際に飼育され幼虫の成長段階を撮影されているのですが、これがとても細かく分けられ、きちんと画角を揃えている。目立たないところかもしれませんが作業としてはかなり大変です。他にもバッタ1種に対し5〜6ページを割いて解説があり本としては小さいサイズながらバッタに関しての情報量は相当、深く厚いです。詳細は是非ともamazonの商品説明をご覧ください。

ハンドブックの利便性もありますが写真の豊富さからA4サイズくらいでも読みたいですね
文一総合出版より刊行

2017年6月3日土曜日

ハラキンミズアブ ♂

今まで何度かハラキンミズアブに遭遇するも撮影中に逃げらることしばしば。今回は採集して深度合成しました。精緻で美しい複眼はため息ものであります。体長約4.7mm
過去の撮影→こちら
 
アタマアブと違い眼の大きさが違う。背面側が大きく腹面 の方は小さい

腹面側から



中胸背板と小盾板の組み合わせが人面に見えます(^^


撮影中、少し背面が凹んでしまった

翅も恐ろしく美しい



どんな世界を見ているのでしょう
6月2日採集・撮影 押部谷

2017年5月22日月曜日

シキミグンバイ ♂

このムシのデザインが意図しているものは何だろう。不思議な形をもつグンバイムシ。今回はシキミにいたシキミグンバイ( Stephanitis svensoni )を深度合成してみた。立体写真が生きる素材であります。
よくにたトサカグンバイは→こちら。

 口吻を納める頭部の意匠も凝っている

 立体写真の映える造形

後方に伸びた小盾板のラインの美しさ


ほんと不思議な造形





凝りに凝ったデザインの前翅

 前翅にくらべ小さな後翅

 翅も美しい凹凸あり



交尾器の形から♂
5月21日採集・撮影 押部谷

2017年5月16日火曜日

アオオビハエトリ ♂

遭遇しても今まであまり上手く撮影できなかったアオオビオハエトリのオス。今回は深度合成しました。

大きな単眼の下のぶっとい顎

ツルツルの大きな眼はハエトリグモの魅力ですね



美しい青い鱗と眼を囲む鱗の流れが美しい

青帯

眼は8つ。うち2つは他に比べ極小

ボサボサで目立つ第1歩脚



第3歩脚の先端

5月15日採集・撮影 押部谷


2017年5月14日日曜日

トゲトビムシ科 の1種

苔の上を歩いていたトビムシ。体長約3mm.イシノミ紙魚と同じような鱗片を装っている。

 イシノミのような整然とした鱗の並びではなく大小、入り混じっている

剥がれた鱗が毛についている

頭部を腹面から

 単眼は6個


いつもの立体写真(交差法)


  
体長より少し長い触覚。後ろにのびた跳躍器、見た目は足の筋肉より発達してそう

跳躍器の収まる腹部はそれに対応して凹んでいる
5月13日採集・撮影 押部谷